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オンライン授業のファシリテーション その1

2010年にWebinarに出会い、2016年からZOOMを使っていることもあって、コロナショックを契機に大学関係者からの「オンライン授業」に関する個人的・組織的な相談が寄せられるようになっています。

授業開始日が遅れたとはいえ、この前期からの「授業の完全オンライン化」の要請に戸惑い慌てている先生方が多数おられます。私もそのうちの一人ではあるのですが、4年間のオンライン研修の経験をもとに、いくつかのTipsを紹介いたします。オンライン化の波をチャンスに学びの質を向上させましょう。

  1. 別の授業として組み立てる
    これまでの授業内容・形態にもよりますが、オンライン版の新たな授業を創ると捉えた方が混乱しないでしょう。これを機会に授業全体を見直してみることをオススメします。

  2. タイムテーブルを細分化する
    対面だと20分程度は記憶を保持しながら聞く(受講する)ことができますが、そのような状況でも8~10分に1回は受講生を惹きつける何かを用意したり、各自の理解にかける時間にしたり、ペアワークを入れたりと、緩急をつけます。これがオンラインになると半分の4-5分に1回のペースになると言われています。一方通行タイムが長い先生はこれを細切れにしたうえで、受講生に何らかのアクションを求めましょう。

  3. 顔が見える状態で参加してもらう
    安心・安全な場づくりのためにも、カメラ機能などを使って、原則「顔が見える」状態での参加を求めてください。

  4. 適切な受講環境を指示する
    たとえば、「集中できる&声を出せる環境で、なるべくPCから接続してください」のように、授業スタイルにあった受講環境を提示してあげましょう。イヤホンがあると参加者同士の会話も聞き取りやすくなります。

  5. リアクションを求める
    画面に集中する/画面をボォーっと眺める時間が長くならないように、「聞こえている方は大きくマルを作ってください」「資料が見えている方は右手を挙げてください」「大きく伸びをしましょう」「体をひねってみましょう」「立ち上がって体をぶらぶら揺らしましょう」みたいに、体を動かすことを求めましょう。「大きく頷いてください」「手元のカードをみえるように掲げてください」などでもいいでしょう。

  6. いろいろ1.5倍に!!
    オンラインだと対面以上に表情や感情、エネルギーが伝わりにくいです。ボソボソと暗~い授業になってしまいます。テレビで活躍している好きなタレントさん達を参考にしながら、大きなジェスチャー・大きな声・大きなリアクション・・・いろいろ1.5倍でやってみてください。それでちょうどいいぐらいになります。

  7. Breakout Sessionを活用する
    ZOOMには参加者をいくつかの部屋に分けてグループワークができる機能があります。これが便利!! このBreakout Session機能(ブレークアウトルーム/ブレークアウトセッション)を使うと、話しあい・教えあいの空間づくりが出来ます。20分ごとにペアやグループに分かれて、それまでの内容を3分間でシェアするといった使い方ができます。その時間に、何をどのような手順で進めるのかを丁寧に学生に伝えてあげましょう。ホストとなる教員はそれぞれの部屋に入っていくこともできます。いろいろ試してみてください。

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