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オンライン授業のファシリテーション その2

前回、“安心・安全な場づくりのためにも、原則「顔が見える」状態での参加を求めてください”と書きました。コミュニケーションの観点から少し補足をしておきます。

E-mail、ChatworkやLINE、電話、オンライン会議、対面など、いろんな方法で私たちはコミュニケートしています。右に進むにつれて、文字以外の情報が増えていきます。タイミングやリズム、声そのものや話し方(トーンやリズム等)、表情や視線、振る舞いや温度感といったコンテント以外のものです。対面での話し合いや対面でセミナーをする場合には、これらすべてを講師がざっくり把握し、相手にあわせながら進めていくことができます。表情や態度がわからない場合は、リアルタイムでそれらを無意識に補っていく、つまりこれまでの経験をもとに想像・解釈していきます。いってみれば、オンライン会議が疲れるのは、相手から得られる情報が少ないことが一つの要因なのです。

ですので、少なくとも顔が見える状態で参加してもらった方が、参加者と講師お互いに負担をかけずに済むのです。そして、感情が伝わりやすいように1.5倍を意識して、参加者にもそれを促してあげるのです。さらに言えば、大人数の対面授業よりもオンライン授業のほうが、画面上ではあるものの一人一人の表情を観察しやすくなります。ZOOMですと25~49名分の顔アップを1画面に表示させることができます。おまけに自分自身の表情を見ることもできます。講師自身が楽しんでいることが何よりも重要だとすると、自分の顔を観察できるのは自分へのフィードバックとしても活用できますよね。

ですので授業に出席する全員が「顔が見える」状態で参加するように促してあげてください。オンライン授業のやりにくさがグッと緩和されるはずです。

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