認知的な学習における三つの側面

私がデザインしている研修の中で、コミュニケーションや学習をテーマとしているものは少なくありません。そこでは、人はみんな違うということを体験・体感ベースでお伝えすることがよくあります。

どうしても私たちは自分の視点で物事をとらえてしまいます。そのことを自覚すること、相手は違う受け取り方をすることを理解していることは、さまざまな打ち手を生み出すキッカケとなってくれます。

 

そこで今回は、手始めに、学習における三つの側面を紹介しましょう。これを押さえることができると、研修の満足度や部下からの信頼が高まります。
※分かりやすくタイプとしていますが、状況によって変動するので、あくまでも傾向・指向と捉えてください。

 

  1. 学習目的(Learning Purpose)
      • 実践タイプ
        既に知っていることに関連づけて新しいことを学ぶ(使う)ことを好む
      • 情報タイプ
        情報が新しくおもしろいものを学ぶ(吸収する)ことを好む

     

  2. 学習構造(Learning Structure)
      • 具体的タイプ
        ものごとの詳細を学ぶすことを好み、系統だった情報を欲しがる
      • 大枠タイプ
        ものごとの全体像をつかむことを好み、情報のつじつまが合うように自分独自の構造を創造したがる

     

  3. 学習行動(Learning Activity)
    • 参画タイプ
      積極的に学習過程に関与したがる(人とのコミュニケーションが必要)
    • 考察タイプ
      学習時に新しい情報を考えたがる(じっと考える時間が必要)

 

Personal Learning Insights Profile を提供している Inscape Publishing によると、実践タイプと情報タイプの人数はだいたい同じ割合、具体的タイプと大枠タイプも均等に分かれ、参画タイプは7~8割、考察タイプは2~3割とされています。

さて、これをどう活かしますか??



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