KJ法の極意

皆さん、本当の「KJ法」できていますか??

毎年この時期に実施している集中講義では、最終日の全体ふりかえりの際にグループでKJ法(現状把握ラウンド、省略B型)を体験します。ここでは、「ラベルづくり→図解シート」で陥りやすい間違いを回避できるようにプロセスを支援していくのが私の役目です。最終課題(宿題)では個人で図解化+文章化に取り組みます。

(ちなみにKJ法とは発想支援・問題解決のための考え方・方法論で、考案者の川喜田二郎さんのイニシャルを取って、弟子の高橋誠さん(創造性開発の第一人者)によって名付けられました。)

 

ここでは、最もハッキリ結果に直結するコツを紹介しておきます。
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1.ラベル(付箋)には単文で書く。(体言止め禁止)
2.図解化の際は、○○系や△△関係といったカテゴリーで編成しない。フィーリング(情念)で寄せていく。
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1はラベルを見ただけで内容・主張が分かるようにするためです。2については、論理やカテゴリーで分けて行ってしまうと、そもそも「KJ法」というプロセスを実施する意味がなくなります。トップダウンで考えてしまうと、もともと持っていたトップの部分のアイディアが反映されるだけで、新たな知に出会うことができなくなるからです(整理するのではなく新たな発想に出会う)。

 

わたしは、川喜田先生の移動大学に参加されていた先生よりKJ法を学びましたので、孫弟子のような位置づけかもしれません。「極意はこの二つです」とは彼の書籍には書かれていませんが、大学院時代にずいぶんKJに親しんだ経験から、このポイントが見えています。

この二つを意識するだけで結果が変わってきます。いや意識しておかないとムダな時間を過ごしてしまうことになりかねません。ただのグルーピングとはハッキリと違います。ぜひチャレンジしてみてください。

念のために参考図書として以下の3冊のリンクを載せておきます。まずは2017年6月に刷新された名著『発想法』から手に取ってみてください。
川喜田二郎(2017)『発想法 改版』中央公論社.
川喜田二郎(1986)『KJ法:渾沌をして語らしめる』中央公論社.
川喜田二郎・牧島信一(1970)『問題解決学:KJ法ワークブック』講談社.

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