苦しみながら学ぶ時代は終わった。

 

いや、終わらせたいと俣野秀典は考えています。
すべての学び手が、これまでの “~させられる学習” から脱却して、“楽しみながら可能性に気づいていける” こと。社会性や無意識といった私たち人間がもっている大切でありながら目に見えない部分にアプローチできるファシリテーターが増え、その輪が広がることが、その実現につながると信じています。
そのために matano-lab.com では、教育者や経営者に向けて、生徒・学生や同僚・部下の学びを最大化させる方法や考え方についてファシリテーションの切り口から発信していきます。

 

本サイトの記事やメールマガジン、実際のセミナー・コンサルに触れることで、Amazonでも見つけられないようなファシリテーションの勘所を知ることができ、日常の実践に即活かせることができるようになります。講師や先生業の方には、そのデリバリーの方法、より簡単に受け入れてもらう方法、より記憶に残しやすいワザ、仲間とつながれるエクササイズ、実際に行動に移してもらうための外せないことなど、日頃の活動に引きつけながら理解していくことが可能です。経営者には、どのようにオープンマインドになってもらうか、どのような声がけが必要か、どのような思考ツールが必要か、どのように仲間意識を醸成するかなど、人を動かすリーダーに必要な「社長のためのファシリテーション」について触れていく機会になります。

 

私が言いたいことはズバリ「教育者と経営者はもっとファシリテーションを勉強すべきである」です。達人・名人と呼ばれるファシリテーターに触れ、スキルだけではなく、そのマインドや準備について知ることで、自身の振るまい方が見えてくるからです。そのために、理論を学び、場に参加し、自身で実践してみることが不可欠なのです。その理論部分、参加の機会を本Webサイトで得ていただきたいと考えています。

 

ここで少し私自身のお話をすると、それまで非常勤講師やコンサルタントの経験はありましたが、大学で専任として授業を担当したのは2009年でした。それまでの小学校から大学院までの印象的だった先生のやり方を思い出しながら授業を進めるものの、思うように学生が学んでくれないという状況に直面しました。高大連携事業として毎週教えに行っていた高校においても同様に、いかに楽をするか、いかに教室内でウケるかが彼ら彼女らの脳内を占めているようで、学びのプロセスへの関与を促すことができないでいました。
それを打開するために、外部のトレーニングに出続けることをスタートさせました。高額なものが多かったために、周りの参加者はほぼ経営者(プロのセミナー講師、スクール経営者、コンサル等)というセミナーも珍しくありませんでした。約300日、セミナー研修のプロ中のプロ、教え方の専門家などのファシリテーションを体感し続けながら、日々の授業等において一つ一つ試してみることで、理論と実践のつながりが分かり、学び手の属性や年齢によって、手法の向き不向きがあることも分かるようになりました。1対1のコンサルやコーチング、1対多のセミナー研修や授業それぞれで使えるものにしていくサイクルを繰り返しながら、学習の背後にある「無意識の活用」や「学びのデザイン」「学び方そのもの」からのアプローチにたどり着きました。そして現在、教育者や経営者にそのアプローチ、ファシリテーションをお伝えしています。

 

前提として押さえておきたいのは、以下の3点です。

  1. 楽しく学べば習得しやすい
  2. 学んでほしいことは、放っておくとたいてい学んでくれない
  3. 学びを促進させるコツは学ばないと手に入らない

 

「教育者と経営者はもっとファシリテーションを勉強すべきである」
と書いたのは、この前提を乗り越えるための働きかけをしやすい立場にあるからです。しかしながら、本来コンテントフリーのものでありながら、世に出回っているファシリテーション術のようなものには、相手の内部に入り込んだり、思考を操作・汚染してしまう恐れのある情報が少なくありません。本サイトがプロセスに関わり・支援する本当の「ファシリテーションの学びの場」として、ファシリテーションの実際に触れる機会となり、日常の現場にすぐに活かせるようなヒントを共有できる場になることを願っています。

 

サイト内の興味を持たれた記事に飛んでいただいても、直接セミナー等の依頼をしていただいても構いません。不定期ではありますが、ファシリテーションに関連する情報をメールマガジンの形で提供しております。この機会にぜひご登録ください。一緒に、楽しみながら成長・発展していきましょう。