ファシリテーション演習2017

3年前から実施している高知大学の授業「ファシリテーション演習」。

「ファシリテーション力養成道場」は、スキルを中心とした外から見えるファシリテーションの表の側面を。「ファシリテーション演習」は、どちらかというと、目立たない、地味な、裏側の側面を扱っていきます。

ファシリテーターは外から見えないところで何を見て聞いて、どんなことをやっているのか。これをメンバーとともに体験的に学んでいきます。定期的にこの裏側の側面を扱った講座を開催しているのは、現在この授業のみです。

受講生の感想や気づきで必ず出てくるものに「オブザーバー(観察者)の体験」があります。グループ活動を外から客観的にみる機会(プロセス=構造・関係的過程をみる経験)が講座の中にあり、約60分間、コンテントはほどほどにグループプロセスを休むことなく追っていきます。こういった、日常ではなかなか出来ないけれど、経験値として持っているか否かで相当な違いが生まれることについて扱うことが、この講座の特徴の一つといえるかもしれません。

基本的に話し合いのセッションを中心に据えて、その周りに、小講義、お散歩、体を使った〇〇、ラーニングパートナーとの出会い などが散りばめられています。また、ワークショップ・デザイン、ワークショップ・ファシリテーションも一部扱っており、2・3年生での地域など学内外でのワークショップにつなげていきます。

「ファシリテーション力養成道場」受講者を主な対象としている本授業。4年生1人、3年生9人、2年生14名、1年生15名と例年よりも多様性なメンバーとなり、今年はタテのつながりを、より意図的に活用するプログラム構成としました。

毎年、講座終了後に受講生とフォトムービーをシェアしています。今年はいつもの倍の時間となってしまいましたが、関心を持たれた読者の皆様にもこっそりお裾分けします。パスワードはメルマガで。

 

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